「アダルトサイトを運営したいが、法的な手続きがわからない」
「AVの通販サイトを始めたいけど、警察への届出は必要?」
無店舗型映像送信型、自分の場合はどっち?」

アダルトビデオ(AV)の通販サイトや、インターネット上で動画を配信するアダルトサイトを運営するには、事前に管轄の警察署へ「性風俗特殊営業」の届出が必要です。

この届出は事業内容によって2種類に分かれており、適切な届出を怠ると、風営法違反として厳しい罰則の対象となります。

この記事では、風俗営業の許認可を専門とする行政書士が、アダルトサイト運営・AV通販事業に必要な2つの届出の違いから、
料金、営業開始までの流れ、そして注意点
まで、全てを分かりやすく解説します。

あなたの事業はどっち?2種類の届出の違い

アダルト関連のネット事業の届出は、主に以下の2つに大別されます。

 届出の種類 内容 事業内容の具体例
 無店舗型性風俗特殊営業2号 性的好奇心をそそる物品の販売・貸付 AVのDVDやグッズなどを通販サイトで販売・レンタルする事業
 映像送信型性風俗特殊営業 性的な映像の電気通信による伝達 AVなどの動画をネット配信する(ストリーミング、ダウンロード販売)事業

ポイント:

  • モノ(DVDなど)を売るなら → 無店舗型2号
  • データ(動画配信)を売るなら → 映像送信型
  • 両方行うなら → 両方の届出が必要

ご自身の事業がどちらに該当するか不明な場合は、お気軽にご相談ください。

届出代行サービスの料金・費用(PC向けデザイン)

届出代行サービス

当事務所にご依頼いただく場合の料金と、届出に必要な実費の内訳です。

行政書士報酬

(1つの届出あたり)

110,000円~

警察署との折衝、事務所の図面作成、必要書類の収集・作成など、手続き一式を含みます。

このサービスで相談する

別途必要な費用(実費)

上記報酬とは別に、警察署への法定手数料として3,400円が必要です。
(1つの届出あたり)

ご依頼から営業開始までの流れ(カジュアルデザイン)

ご依頼から営業開始までの4ステップ 【期間:約15日】

ご相談から実際に営業を開始できるまでの標準的な期間は約15日です。スピーディーな事業開始をサポートします。

STEP 1無料相談・お見積り

まずはお電話・メールで、どのような事業をお考えかお聞かせください。ご相談は無料です。ご依頼を検討される場合は、正式なお見積りと今後の流れ、必要書類について詳しくご説明いたします。

STEP 2ヒアリング・事務所の計測

事業の詳細をお伺いし、警察署へ提出する事務所の図面を作成するため、営業所として使用する場所の計測を行います。作業時間は30分程度です。

STEP 3警察署への届出代行

必要書類が揃い次第、当事務所が責任をもって管轄の警察署へ届出を行います。原則としてお客様の立ち会いは不要です。
※一部の警察署では、オーナー様の同行を求められる場合があります。その際はもちろん同行し、サポートいたします。

STEP 4届出受理・サイトオープン!

警察署への届出が受理された日から10日後に、サイトをオープンし、営業がスタートできます。

開業前に知っておくべき重要ポイント

広告・宣伝の規制

ウェブサイトでの過激な表現や、青少年の目に触れるような場所への広告は厳しく規制されています。

AV新法(適正AV出演被害防止・救済法)との関連

AVを制作する場合は、この届出とは別に、AV新法で定められた契約・撮影ルールを遵守する必要があります。当事務所では、AV出演契約書の作成サポートも行っておりますので、制作から販売・配信までトータルでご相談いただけます。

アダルトサイト・AV通販の開業届出|よくある質問50選【専門家が解説】

アダルトサイト・AV通販の開業
よくある質問50選

合法的に事業を始めるための法律・手続きの疑問を解決します!

アダルトサイト運営は、出会い系サイト規制法、特定商取引法、刑法など複数の法律が複雑に関係します。届出を怠ると罰則の対象となるため、必ず専門家にご相談の上、手続きを進めてください。

Q.アダルトサイトを開業するのに許可や届出は必要ですか?
A.

はい、必要です。サイトの機能によりますが、警察署への「インターネット異性紹介事業の届出」や、ECサイトとして「特定商取引法に基づく表記」などが法律で義務付けられています。

Q.「インターネット異性紹介事業」とは何ですか?
A.

いわゆる「出会い系サイト」を規制する法律に基づく事業です。ユーザー間のメッセージ機能など、男女の出会いを目的としたコミュニケーションを可能にするサイトが該当します。

Q.アダルトサイトも「出会い系サイト」になるのですか?
A.

はい。サイト内にユーザー同士が連絡を取り合える掲示板やメッセージ機能などを設ける場合、出会い系サイトとみなされ、警察署への届出が必須となります。

Q.AVのダウンロード販売やDVD通販だけなら届出は不要ですか?
A.

ユーザー間のコミュニケーション機能がなければ、「インターネット異性紹介事業」の届出は不要です。ただし、通販サイトとして「特定商取引法に基づく表記」は必要です。

Q.「特定商取引法に基づく表記」とは何ですか?
A.

インターネットで商品やサービスを販売する際に、事業者の氏名(名称)、住所、電話番号などをサイト上に明記することを義務付けた法律です。消費者を保護するためのルールです。

Q.届出をしないとどうなりますか?
A.

無届でインターネット異性紹介事業を営むと、法律違反となり懲役や罰金などの重い罰則が科されます。また、特定商取引法の表記義務違反も罰則の対象です。

Q.インターネット異性紹介事業の届出はどこに行いますか?
A.

事業所の所在地を管轄する警察署(生活安全課)です。

Q.届出に必要な書類は何ですか?
A.

届出書、住民票、身分証明書、誓約書、法人の場合は定款や登記簿謄本などが必要です。

Q.誰でも届出できますか?
A.

いいえ。法律で定められた欠格事由(特定の犯罪歴、破産、未成年、暴力団関係者など)に該当する人は事業を行うことができません。

Q.届出に費用はかかりますか?
A.

警察署への届出手数料はかかりません。

Q.年齢確認は必ず必要ですか?
A.

はい、必須です。インターネット異性紹介事業では、利用者が18歳未満でないことを公的な身分証明書(運転免許証など)で確認することが法律で厳しく義務付けられています。

Q.AV通販サイトでも年齢確認は必要ですか?
A.

はい。青少年健全育成条例などに基づき、18歳未満の者が有害な情報にアクセスできないように、実効性のある年齢確認措置を講じる必要があります。

Q.どのような年齢確認方法がありますか?
A.

運転免許証や健康保険証などの身分証明書の画像データを送ってもらう方法や、クレジットカードによる認証が一般的です。

Q.「18歳以上ですか?」のクリックボタンだけではダメですか?
A.

ダメです。これは自己申告に過ぎず、法律が求める実効性のある年齢確認とは認められません。

Q.特定商取引法の表記で、自宅の住所や本名を公開しないといけませんか?
A.

原則として、事業を行う責任者として本名と現住所を公開する必要があります。これは消費者保護の観点から義務付けられています。

Q.バーチャルオフィスの住所は使えますか?
A.

特定商取引法の表記としては、実際に事業活動を行っている場所ではないため、認められない可能性が高いです。また、インターネット異性紹介事業の届出では、事業実態のないバーチャルオフィスは認められません。

Q.モザイク処理はなぜ必要ですか?
A.

日本の刑法第175条(わいせつ物頒布等)で、わいせつな文書、図画などを頒布・販売することが禁止されているためです。モザイク処理は、この法律に抵触しないための自主規制として行われています。

Q.無修正の作品を販売できますか?
A.

日本の法律上、無修正の作品を販売・頒布すると、わいせつ物頒布罪で摘発される可能性が極めて高いです。

Q.海外サーバーなら無修正でも大丈夫ですか?
A.

いいえ。たとえサーバーが海外にあっても、日本国内で運営・販売活動を行っていれば、日本の法律が適用され、摘発の対象となります。

Q.児童ポルノの扱いはどうなっていますか?
A.

児童ポルノの製造、提供、所持などは「児童ポルノ禁止法」により、極めて重い罪に問われます。絶対に扱ってはいけません。

Q.2022年に施行された「AV新法」とは何ですか?
A.

正式名称は「AV出演被害防止・救済法」です。出演者の意思に反した撮影や公表を防ぐため、契約から撮影、公表まで厳しいルールを定めた法律です。

Q.AV新法は、通販サイト運営者にも関係ありますか?
A.

はい、関係します。法律のルールに則って制作・公表されていない作品を販売した場合、サイト運営者も責任を問われる可能性があります。正規のルートで仕入れた作品を扱うことが重要です。

Q.個人で事業を始められますか?
A.

はい、個人事業主として開業することは可能です。その場合、税務署への開業届の提出が必要です。

Q.法人を設立した方が良いですか?
A.

社会的信用の向上や、万が一の際の責任が有限になるなどのメリットがあります。特に決済会社の審査では法人が有利になることが多いです。

Q.決済システムの導入は難しいですか?
A.

はい、非常に難しいです。アダルトコンテンツは「ハイリスク商材」とみなされるため、一般的なクレジットカード決済代行会社の審査はほとんど通りません。

Q.どのような決済方法がありますか?
A.

アダルトサイト専門の決済代行会社を利用するのが一般的です。クレジットカード決済のほか、銀行振込、コンビニ決済、電子マネー決済などがあります。

Q.決済代行会社の審査で何を見られますか?
A.

特定商取引法に基づく表記が適切か、年齢確認システムが導入されているか、違法なコンテンツがないか、事業者の信頼性などが厳しく審査されます。

Q.Webサーバーはどこでも良いですか?
A.

いいえ。日本の多くのレンタルサーバーは規約でアダルトコンテンツを禁止しています。アダルトコンテンツの設置が許可されている海外のサーバーなどを利用する必要があります。

Q.サイトの広告はどうすればいいですか?
A.

GoogleやYahoo!、SNSなどの主要な広告プラットフォームでは、アダルト関連の広告は禁止されています。

Q.では、どうやって集客するのですか?
A.

アダルト専門の広告ネットワークを利用する、SEO(検索エンジン最適化)に力を入れる、アダルト系のアフィリエイトプログラムを利用する、などの方法が一般的です。

Q.個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は必要ですか?
A.

はい、必須です。ユーザーの氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報を扱うため、その利用目的や管理方法を明記したプライバシーポリシーをサイト上に掲示する必要があります。

Q.著作権について注意すべきことは?
A.

他人が制作したAV作品などを無断でコピーして販売することは、著作権侵害にあたる犯罪です。必ず正規のメーカーや卸業者から許諾を得た作品を扱ってください。

Q.アマチュア作品(素人もの)を販売する場合の注意点は?
A.

出演者全員から、撮影内容や作品の販売について明確な同意を得ていることが絶対条件です。同意書などの証拠を保管しておく必要があります。また、モザイク処理や児童ポルノでないことの確認も必須です。

Q.海外の無修正作品を輸入して販売できますか?
A.

無修正のわいせつ物を輸入することは関税法で禁止されています。また、それを国内で販売すればわいせつ物頒布罪に問われます。

Q.警察から連絡が来たらどうすればいいですか?
A.

サイトの運営方法やコンテンツについて、何らかの法令違反の疑いがある可能性があります。誠実に対応するとともに、速やかに弁護士や行政書士などの専門家に相談してください。

Q.確定申告は必要ですか?
A.

はい。事業で得た所得は、個人事業主であれば確定申告、法人であれば法人税の申告を行い、納税する義務があります。

Q.運営者情報を変更した場合、届出は必要ですか?
A.

はい。インターネット異性紹介事業の届出事項(氏名、住所など)に変更があった場合は、変更日から10日以内に警察署へ変更届を提出する必要があります。

Q.サイトを閉鎖(廃業)する場合の手続きは?
A.

インターネット異性紹介事業を行っていた場合は、廃業日から10日以内に警察署へ廃止届を提出します。個人事業主の場合は、税務署への廃業届も必要です。

Q.このビジネスで最も注意すべき法律は何ですか?
A.

複数ありますが、特に
・出会い系サイト規制法(届出、年齢確認)
・特定商取引法(事業者情報の表示)
・刑法(わいせつ物頒布)
・児童ポルノ禁止法
は、違反すると刑事罰に直結するため、絶対に遵守する必要があります。

Q.専門家(行政書士など)に相談するメリットは何ですか?
A.

複雑な法律要件を正確に把握し、警察署への届出などをスムーズに進められることです。知らないうちに法律違反を犯すリスクを大幅に減らすことができます。

Q.ダウンロード販売の場合、返金には応じる必要がありますか?
A.

デジタルコンテンツは、その性質上、クーリング・オフの対象外です。ただし、ファイルが破損していて視聴できないなど、商品に欠陥がある場合は返金や交換に応じる必要があります。その旨を販売条件に明記しておくことが重要です。

Q.銀行口座は個人用のものでも大丈夫ですか?
A.

個人事業主の場合でも、事業用とプライベート用のお金の流れを明確にするため、事業専用の銀行口座(屋号付き口座など)を開設することを強くお勧めします。

Q.「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」(プロバイダ責任制限法)とは何ですか?
A.

サイト運営者(プロバイダ)が、サイト上の違法な投稿(名誉毀損など)によって他人の権利が侵害された場合の責任範囲や、被害者が投稿者の情報を開示請求する際の手続きを定めた法律です。掲示板などを設置する場合は理解しておく必要があります。

Q.事務所は必要ですか? 自宅でも開業できますか?
A.

インターネット異性紹介事業の届出をする場合、主たる営業所として確実に事業活動を行える場所が必要です。自宅でも可能ですが、賃貸物件の場合は契約で事業利用が禁止されていないか確認が必要です。

Q.届出が受理されたら、何か証明書はもらえますか?
A.

はい。インターネット異性紹介事業の届出が受理されると、警察署から「届出受理証明書」が交付されます。この証明書は決済会社の審査などで必要になることがあります。

Q.サイトに届出番号などを表示する義務はありますか?
A.

はい。インターネット異性紹介事業の届出を行ったサイトは、公安委員会から通知された届出番号をサイトの見やすい場所に表示することが義務付けられています。

Q.海外の法律はどう関係しますか?
A.

主に日本の法律が適用されますが、海外のユーザーに販売する場合、その国の法律(コンテンツ規制など)にも注意が必要になる場合があります。また、海外の決済会社やサーバーを利用する場合は、その国の法律や規約にも従う必要があります。

Q.このビジネスで成功するための法的観点からのアドバイスは?
A.

近道はありません。年齢確認の徹底、特定商取引法に基づく誠実な情報開示、違法コンテンツの排除など、法律とルールを愚直に守ることが、結果的に事業を長く続けるための最善策です。

まとめ:コンプライアンスを守ったサイト運営は専門家と共に

アダルトサイトやAV通販事業は、風営法をはじめとする様々な法律が関わる、専門性の高い分野です。
知らずに法律違反を犯すリスクを避け、安心して事業に集中するためにも、ぜひ届出のプロである当事務所にご相談ください。
「自分の事業はどの届出が必要か知りたい」「契約書についても相談したい」など、どんなことでもお気軽にご連絡ください。

事務所概要(デザインB:信頼感&フォーマル)
事務所名
鈴鹿行政書士事務所
所在地
〒170-0004東京都豊島区北大塚1-19-12 コルティス大塚5階-20
対応エリア
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